アクアポニックスについて(事例その1)
日本プロジェクト(以下、「当団体」という。)では、当団体の興味の矛先のひとつとして新しい農業技術、特に「アクアポニックス」について調べ始めました。
今のところ情報収集のみで、具体的な目標のようなことはありませんが、それでも、高齢化の進む農家の離農回避や営農安定化などに、これらの新しい技術が活用できないかは意識しているところです。
さて、アクアポニックスについては、先行している事例は海外のものが多いのですが、日本国内でも興味深い事例があります。
事業者名は伏せますが(検索すれば出てきますが)、茨城県のある地域では「チョウザメ」と「トラフグ」の養殖を事業化するなど、すでに成果を上げている事業者があります。この事業者は、廃校してしまった学校のプールや校舎を活用するなど、アクアポニックスの事業の一環として興味深いチャレンジもしています。
農業の高齢化は過疎の集落などで特に重大な課題であり、このことを考えると「高齢になってもできる農業」あるいは「リスク管理可能な農業」として、アクアポニックスの活用は大きな可能性があると考えています。
当団体が考える理想は、アクアポニックスなどの新しい技術がパッケージ化されることで導入ハードルが低く抑えられ、また、高齢者の体力でも持続可能な「楽な農業」です。
もちろん、この場合、日本全国の農家等が同じ種類の魚を養殖するわけにもいかないので、多種多様な魚種を対象にせざるを得ないと思いますが、そうするとデータの集約と分析結果の開放が必要になってくるのかと思います。AIの得意分野かもしれませんね。いずれにせよ、アクアポニックスのような新しい農業あるいは漁業へのチャレンジが試みられるような環境や体制が必要となるだろうと考えます。
当団体としては、アクアポニックス等に関して、今後も、情報収集を進めていきます。
最初の事例記事(本記事)では、さらっと事例(その1)に触れただけになってしまいましたが、今後も収集した情報のうち、参考となるような事例があれば引き続き紹介していきたいと思います。
【お誘い】
宮城県の農業関係者あるいは漁業関係者で「アクアポニックス」にご興味のある方はいませんか?
定期的に勉強会などを開催できればと考えています。
なお、当団体スタッフは、農業、漁業共に素人ですが、情報収集等の役割は担えると思います。